「サムソンはなぜ"Samsung"なのか?」(極東ブログ)へのコメント

サムソンはなぜ"Samsung"なのか?: 極東ブログ

  1. サムソンはハングルでは「삼성」と表記される
  2. 「삼성」は文化観光部2000年式ローマ字表記に従えば、"Samseong"になるはずである
  3. ではなぜ"Samseong"ではなく"Samsung"なのか?

という疑問ですが、考えすぎです。

  1. 観光部2000年式ローマ字が唯一のローマ字方式ではない
  2. むしろ、より英語の発音に近い方法、例えば「성」を"seong"ではなく"sung"と表記する方法も一般的である(むしろ、こちらの方が一般的であるとすら感じます)
  3. そのような「英語近似式」ローマ字で「삼성」をローマ字化すれば"Samsung"となり、何の不思議もない。

ついでに言うと、そもそもロゴマークはマーケティングのためのものであって、韓国語を特定のローマ字方式で正確に記述することは目的ではなく、むしろ彼らのターゲットであろう北米市場を考えれば、米国人が知らない観光部2000年式ローマ字を使う理由はありません。

なお、

おそらく、「三星」から「삼성」となりそこから「Samsung」が生じた、というのではなく、英語名のロゴとして新規に「Samsung」ができたと考えてよさそうだ。
 しかし、そうだとすると、これは英語風に読むと「サムサン」になってしまう。

という記述がありますが、確かに英語のu音は日本語で近似すると「ア」になります。ですが韓国語で近似すれば"어"なんです。この"어"をさらに日本語で近似すると「オ」になってしまうのがややこしいところですが、3つの言語が関わるとこういうことはよくあります。

삼성を英語の発音でできるだけ再現しようとすればSamsungになるだけのことであり、観光部2000年式も日本式ローマ字も関係ありません。