代替食「Soylent」の新作「Coffiest」を飲んでみました

一部界隈で話題の Soylent から、コーヒーフレーバーの新作 Coffiest が発売されたので、試しに12ボトルを買ってみました。

Soylent は、飲料で食事を置き換えてしまうというラディカルな発想もさることながら、有名なSF映画に登場する、人間を原料とした食料製品と同じ名前を使っていることで「ライフハッカー」など、それ系のウェブメディアで話題になった、新しい代替食品です。

食事の支度や片付けをする必要もなく、咀嚼もないので短時間で栄養補給を済ますことができる上、ボトル入りの飲料なので簡単に持ち運べ、キャップを閉めてしまえば通常のボトル飲料と同じように携帯・保管できるなどのメリットが売りの Soylent には、以前から関心があり、試してみたいと思っていました。

ただ、食事は単なる栄養補給ではなく、社会生活の一環でもあるし、楽しみの一つでもあるということや、そもそも本当にこの飲料が健康維持に必要な食事の要件を満たしてくれるのか、という根本的な疑問や、最近は外食をやめてほぼ自炊しているので、美味しくもないものに余計なお金を出したくないなということが気にかかり、購入には至らずにいました。

Soylent の新作、Coffiest は、従来の Soylent にカフェインとコーヒーフレーバーを加え、朝ごはんの代替品として売り出されたものです。

私は朝はオートミールとコーヒーが定番なのですが、朝は忙しいことが多く、時間に追われながら食事をするのはなかなかのストレスであるので、これがコーヒーフレーバーの飲料で代替できるなら便利かもしれないと考え、12ボトルだけ購入してみました。

Amazonではなく、 soylent.com から直接購入しました。Amazonでも安いということはなく、直接買った方が配送が早そうだったからです。12ボトル入りのセットが39ドルです。

数日でダンボール箱が届き、今日早速一本目を飲んでみました。

一食に必要な栄養価がすべて入っているということなので、さぞ「重たい」飲料なのだろうと思ったのですが、豆乳と同じくらいサラサラしています。

ボトルには 400 kcal と書いてあって、これがどれくらいの量なのか、普段カロリー量を気にしていない私にはよくわからないのですが、多分成人が1日に摂取すべきカロリー量の3分の1くらいなのでしょうか?

味は期待していたほど美味しくはなく、コーヒーフレーバーというより、無糖のココアパウダーのようです。甘くないのは、健康的な食事に余計な糖分は不要、ということでしょうか。ココアっぽい味がするので、甘みがあると美味しくなるような気がするんですが。

一食分の栄養素が詰まっている割には、ゴクゴクと飲んでしまい、多分1分くらいでボトルを空けてしまったと思います。飲んだ直後の感覚は豆乳をゴクゴク飲んだ時とあまり変わらず、ただの飲料なのですが、少し経つと満腹感が襲ってきました。

これが食事の代わりになるかですが、今回の場合、昼の12時過ぎに飲んで、3時過ぎには空腹を覚えたので、ちょっと足りないんじゃないかな、という感じがしました。私よりも普段の食事量の少ない人なら、食事の量的には1日これ3本で我慢できるかもしれません。美味しくないということに目をつぶればですけど。

朝の忙しさを少しでも軽減したい、朝食は抜きたくない、毎朝コーヒーを飲みたい、味のよさは重要ではない、栄養価が十分に高いという Soylent の主張を信用できる、そのために1ボトル3ドルと少しなら十分安い、という方なら、買ってみて損はないかと思います。

あまり満足のいくものではありませんでしたが、あと11ボトル残っているので、11ボトルを使い切るまでは、朝早くから授業がある日にはこれで朝食の代わりにしてみようかと思います。